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テニス肘の症状
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テニス肘はテニスのバックハンドストロークで肘の外側が痛くなる病気として報告された事から、テニス肘と呼ばれています。もちろん、テニスをする方だけでなく、重いものを持ったり、タオルを絞るなどの動作でも痛みがでます。
発症してから1年後には80%は治るという報告や、治療を受けた人と受けない人で、1年後の痛みに差はなかったとの報告もあり1、自然治癒しやすい病気と考えて良いと思います。
ただ、テニス肘は、1年以上症状が続く場合、治りにくくなる傾向があります。
当院にも長期間テニス肘に悩んでいらっしゃる方が多く来院されています。治りやすいとは言っても、もろくなった腱を元に戻す治療は現在の所ないため、早めの治療をおすすめいたします。
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テニス肘の原因
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テニス肘は手くびを動かす動作を繰り返し行う事による腱へのストレスが原因です。
肘の外側にある上腕骨外側上顆という骨の部分には、手くびや指を起こす・伸ばす筋肉がたくさんついています2。この内、手くびを起こす筋肉の一つである、短橈側手根伸筋という筋肉の付け根にある腱がいたんで発生する事がほとんどです。
この腱はもともと血行が乏しいため、治りにくく、テニス肘は日本語で”上腕骨外側上顆炎”と呼びますが、実際に炎症が起きるのは初期だけで、ストレスを受けた腱が治りきらずにもろくなる”変性”という状態であることが分かっています。
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テニス肘の治療方法
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テニス肘であれば、手首や肘への施術だけではなかなか完治しません。肘の痛みの元をたどって施術を行う事で早く治り、良い状態が続きます。
テニス肘を治す上で重要なのは、手首や肘と近い首、そして全身の血流を左右する腰の一番奥の筋肉=腸腰筋(ちょうようきん)です。
腸腰筋を弛める事によって、前傾している骨盤が正常な状態に戻り、肩や首への負荷も軽減してきます。腰を弛めた後に、手首や首といった痛みを発している部位に直接影響する部位への施術を行う事によって回復が劇的に高まります。
腸腰筋が縮んでいる患者さんはデスクワークの方が多い傾向にあります。
同じ姿勢のままでずっと仕事をすることによって腰に張りやコリの症状がでてきます。
30分に一度は立って腰の筋肉=腸腰筋(ちょうようきん)の縮こまりをリセットする事や、パソコンとの位置関係など患者さんの状況を伺ってアドバイスさせていただいています。
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